わたしと勉強
バカには価値ないから
勉強頑張っていい高校に行こう。
中3の夏
みんな受験モードだったし私も受験頑張ろうかな、ととりあえず模試を受けた。
そこで出た偏差値は40代前半。
受けた層の影響もあり思ったより低かった。
そこから足掻きに足掻いて受験2ヶ月前、大学受験でいう京大オープンのような層が受ける模試で苦手な数学で偏差値58でとても嬉しかった。
地元なら誰もが知る志望校にも無事合格した。
みんなにビックリされたしみんなに喜ばれた。
スポーツも下手、料理も下手、裁縫も下手、絵も字も下手
そんな何も出来ない私に初めて「勉強」という誇れるものができた気がした。
私のアイデンティティは勉強になった
苦手な数学は相変わらず点数が低いけど、英語はずっと平均点は取れたし模試でも偏差値60切らなかった
部活では相変わらず下手だけど副キャプテンを務めて、優しい後輩に恵まれてなんとか毎日頑張っていた。
ハロウィンにはチャイナドレスを着て花火を見た。
寒くなってきた頃、別のクラスの友達と泊まりで好きな歌い手さんのオンラインライブを見て、お菓子を食べながら勉強した。
どこの大学行くの?と聞かれて特に決まってないけどとりあえず国公立かな〜と答えた
次の日は練習試合で強豪校と対戦した。
やっぱり強いところは体格から違って凄かった。
この経験を活かすぞー!ってみんなで奮起してた。
高2の冬
外に出れなくなった
お風呂に入れなくなった
私は、うつ病になった。
学校に行けなくなった
高2の3月
はじめて定期テストで最下位を取った
高3の5月
模試を受けに学校に行くこともできなくなったから自宅受験をすることになった
日本史、政経、数学を受けて国語に手をつけた
全く読めない
集中できない
なにも頭に入ってこない
焦燥感か不安か自己嫌悪か何かわからなかったけど涙が溢れてきた
結局数問解いて涙を流しながら冊子を閉じた
ブロンを飲んで、冷静になってから思った。
死なないと
バカには価値ないから
結局未遂に終わり、閉鎖病棟に入り退院して今に至る
夢もやりたいことも何もないけど、とりあえず何も考えずに勉強だけをしている
バカには価値ないから。